ディレクター就任のお知らせ

当ブランドのディレクターにシナダコタロウが就任いたしました。

【本人からのコメント】

既に直接ご案内やSNSでは公表してますが、この度正式にファッションブランドcravatta by renacnattaのディレクターに就任しました。

このブランドは大河内愛加が代表を務めるrenacnattaを前身とし着物のアップサイクルをメインテーマとしたファッション小物のブランドです。

そして、ブランド名にも冠しているCravatta(クラヴァッタ)とはイタリア語でネクタイを意味し、ネクタイでもっとも高級とされるセッテピエゲ(芯地を一切使わず生地を折り畳んで成形する製法)を使って一点一点、吟味した古着物を解体し仕立て直したネクタイがメインアイテムとなり、ブランドの顔となります。

前職の都合上、公にはしていませんでしたが、元々はブランド立ち上げの段階から参画させて頂いていて大河内氏が手掛けるrenacnattaのブランドに感銘を受け、この古着物の生地で作ったセッテピエゲの企画を提供したのが始まりでした。
そして今回、改めて正式にブランドのディレクターとして自分の想いと力を捧げることとなりました。

グローバリズムが進む近年、僕は日本の文化への関心が強くなり、恐れおおくも『廃れてしまったと感じる、日本人の美意識や技術、創造性を再認識し呼び起こせないか?』と考えていました。
ここ100年の欧米化などにより無くなってしまった普段着としての着物文化、しかしながら現在でも海外から注目される日本のイメージと云えば着物や浮世絵。確かに過去の資料などを見ると、とてもハイカラで手の込んだ着物や工芸品が多く描かれています。それはまるでオートクチュールのブランド品のよう。

しかし今となっては生活様式に合わず、着物の価値は下がり、生産は観光目的の衣装が大半。そこで思いついたのが古着物を再利用したネクタイでした。製作にあたり色々な古着物を見ていると、時代や産地ごとに特色があり当時の日本人が実に表現力豊かで装いに寛容だったかが、かいま見えます。そう、現代の私達と同じように装いを楽しんでいました。

もっと着物を身近に取り入れて"日本の文化"に興味を持つ、きっかけになって欲しい。
cravatta by renacnattaの品物は決して安価なものでは無いかもしれない。普段着に取り入れるには抵抗があるかもしれない。でも、ハレの日や祝いごと、大事な日の装いはどうでしょう?現代の装飾品(ネクタイやアクセサリー)は自身を表現する個性だと、僕は考えます。
神仏やご先祖様に手を合わせるように
親愛なる人に想いを馳せるように
「日本の文化を纏う」そんな日があっても良いのでは。

なんてことを考えながら、これからの日本の為に心ばかりでも貢献できればと思いますので、少しでも、この想いに共感いただければ是非、応援やアカウントのフォローくだされば幸いです。

以上、長くなりましたが就任のご挨拶となります。ここまでお読み頂いたこと、誠に感謝申し上げます。

今後ともcravatta by renacnattaをどうぞ御贔屓にお願い致します。

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参考資料:
江戸名所四季の眺隅田川雪中の図 古典籍資料(貴重書等)/錦絵
広重 (丸屋甚八)

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